製品紹介
タレントマネジメントが注目されるようになり、「タレントマネジメントシステム」を導入する企業が増えています。タレントマネジメントに期待を寄せる企業も多いものと思われますが、ただシステムを導入すればよいわけではありません。陥りやすい失敗例を参考にしながら、適切な準備と運用を提案します。
まず、準備段階で大切なのは「情報の見える化」を支える運用体制の構築。システムを導入する前にチェックしたいポイントを見ていきましょう。
ポイント①「システムに求めることを明確にする」
まず、タレントマネジメントシステムに何を求めるのか、どんな効果を期待するのかを明確にしましょう。「流行ってるから」「勧められたから」と、何となく導入してしまうと、導入後に自社の運用に合わないことがわかり、ムダになってしまう場合があります。人事考課のすべてをシステム化するのか、評価プロセスの一部にシステムを導入するのかなど活用範囲の想定も必要です。
ポイント②「必要な機能を絞り込む」
システムに求めることが明確になったら、それをもとに必要な機能を絞ります。多機能なパッケージシステムは一見すべてがうまくいくように思いがちですが、自社の運用や実務にそぐわなかったり、使いこなせない場合があります。自社に必要な機能を的確に選定し、それに合ったシステムを導入しましょう。
ポイント③「社員の理解を得る」
タレントマネジメントのカギを握る「情報収集」を成功させるには、社員の理解が必要不可欠です。社員の協力が得られず、「必要な情報を集められなかった」と失敗するケースがよく見られます。タレントマネジメントシステムが、社員のキャリアパスにも重要な役割を果たすことを周知しましょう。業績に応じた報酬だけでなく、成長する機会が与えられるなど、社員にメリットがあることを伝えることで、積極的な協力が期待できます。また、導入するシステムが社員にとって見やすく使いやすいものであることも大切です。
次に、運用段階で大切なのは「情報の共有」。導入したシステムが形骸化しないために、適切な運用のポイントをチェックしていきましょう。
ポイント④「データを集めやすい環境を作る」
データの収集はタレントマネジメントシステムの要です。社員の協力のもと、タレントマネジメントに必要なデータを集めます。あれもこれもとデータを収集し、システムを構築してしまうと、タイムリーに必要な情報を引き出せなくなり、せっかく集めた情報が活用できないという失敗に陥る場合があります。人材データを一元管理しやすくするためにも、入力や更新作業が簡単なシステムを選びましょう。
失敗しないタレントマネジメントシステム・7つのポイント【後編】では、残りのポイント3つをご紹介したいと思います。